はじめに

キリストの愛の福音を基盤に、明るい希望と喜びを

社会福祉法人 聖ヨゼフ会は、宗教法人 聖ヨゼフ修道会によって1963年12月にキリスト教の人類愛に基づき、障害児(者)の医療・福祉で地域社会に貢献することを目的として設立され「肢体不自由児施設 聖ヨゼフ整肢園」を開設しました。

その後、1967年に重症心身障害児施設「麦の穂学園」、1971年に肢体不自由児通園施設「ひばり学園」、1998年に重症心身障害児(者)通園事業、地域支援活動事業など幅広く障害児(者)の療育施設としての事業を広げ、地域の皆様方の支援とご協力をいただいて貢献してきています。

京都市における唯一の障害児(者)施設として、障害に対する研究と実践に励み、その療育に努力してまいりました。特に、1975年にはドイツよりボイタ医学博士とセラピストを日本に招聘し、ボイタ法による「脳性運動障害に対する早期診断、早期治療」を導入して専門職員(医師・セラピスト)の養成に努力しています。

私たちはこの世に生を受けた一人一人の尊い生命が大切にされ、障害の多様化にかかわらず地域社会の中で豊かに生活ができますよう、地域のニーズに即した療育の場となりますよう努力しています。

基本理念

中庭聖マリア母子像

社会福祉法人「聖ヨゼフ会」の「肢体不自由児・重症心身障害児施設聖ヨゼフ医療福祉センター」は、キリスト教の倫理に基づいて肢体不自由児施設 「聖ヨゼフ整肢園」、重症心身障害児施設「麦の穂学園」、肢体不自由児通園施設「ひばり学園」を運営しています。

  • 私たちは、キリストの教えに従い生命と人権を大切にします。
  • 私たちは、知識と技術の研鑽に努め、障害を持つ人々に最善の支援を行います。

基本方針

  1. 優しい言葉と笑顔の対応で命の希望を与えます。
  2. 障害児者に安全な医療、療育、福祉を提供し、地域に貢献します。
  3. 人材の育成に努力し、安定したサービスの向上に努めます。

社会福祉法人聖ヨゼフ会理事長 ご挨拶

理事長 荻野一茂

平成31年3月から、前任者の太田茂理事長の後任として、社会福祉法人聖ヨゼフ会の5代目の理事長に就任致しました荻野一茂です。

昭和38年に建設された聖ヨゼフ整肢園は当初は社会福祉法人カトリック京都司教区カリタス会として12月に開設されましたが、昭和54年4月に社会福祉法人聖ヨゼフ会が設立されたことにより、移譲されました。平成19年11月には聖ヨゼフ医療福祉センターに名称が変更されて現在に至っています。

近年、耐震基準が変更になったことなどにより、平成29年度から1年余りかけて、各病棟の耐震補強の工事を行いました。

これからは既存施設の整備を行い、障害者総合支援法に基づいて、施設機能の充実と地域への公益に貢献できるように努力していきたいと考えております。

患者さん、入所者さん、通園通所の利用者の皆さんに温かさを感じていただける医療福祉施設を目指して、職員一同力を合わせてさらにより良いものに充実させていく所存です。皆様には、今後ともご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

聖ヨゼフ医療福祉センター院長 ご挨拶

院長 糸井利幸

令和3年4月から、前任の森下晉伍院長の後任として、社会福祉法人聖ヨゼフ会聖ヨゼフ医療福祉センター院長に就任いたしました糸井利幸です。昭和56年に京都府立医科大学を卒業後、主に小児循環器を専門とする臨床に携わってまいりました。この5年間は保健所所長ならびに京都健康福祉部において行政の立場で保健医療・福祉に携わってまいりました。この度は縁あって当センターにて障害児・者の医療に携わることになりました。

さて、聖ヨゼフ医療福祉センターは京都市の障害児者施設として55年以上の歴史を持っています。当センターは病院機能として小児科と整形外科の外来・入院診察治療とリハビリテーションを行っています。障害のある方のために100余の入院ベッドを持ち、主に重症心身障害児者の方々が生活を行える【麦の穂学園】と共に、脳性麻痺児のための親子入園、幼児・学童のためのリハビリテーションのための単独入院、乳幼児・児童の整形外科的保存的療法を行うなどの【ヨゼフ病棟】があります。

地域の障害児者支援機能としては、未就学児童のための親子通園施設【ひばり学園】、成人の在宅の重症障害者の方々の通園施設【くぬぎ】、病棟での短期間の【ショートステイ】があります。

また地域の保育園・幼稚園・小学校へ医師・リハビリテーション職員などを派遣、協力する【障害者地域支援事業】、と【障害者相談事業】を行っています。

現在猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症はワクチン接種が追い付かないほど急速に蔓延しております。現在、ご面会や通園等に一定の制限を設けさせていただいておりご迷惑をおかけしていますが、ご利用者様ならびにご家族のいのちを守るため、感染拡大防止のためご理解、ご協力賜りますようよろしくお願いいたします。

これからも赤ちゃんから高齢者まで全てのライフサイクルで、リハビリテーションを主に障害児者の方々一人一人に寄り添った生活の援助を、職員一同力を合わせて努力いたします。

皆様には今後ともよろしくご支援のほどをお願いいたします。

 

沿革

1963年 4月 宗教法人聖ヨゼフ修道会(本部アメリカ合衆国カンサス州ウイチタ市)がキリストの教えに基づいた医療・福祉で地域に貢献することを目的に土地、資金を提供し「聖ヨゼフ整肢園」建設する。
  12月 社会福祉法人「カトリック京都司教区カリタス会」により、京都市にはじめての肢体不自由児施設「聖ヨゼフ整肢園」開設。定数30床。診療科目:整形外科・麻酔科の病院・児童福祉施設として開設認可。
1965年 7月 病棟増築。 定数111床。
  11月 皇太子殿下、同妃殿下 御来園。
1967年 8月 重症心身障害児施設「京都市麦の穂学園」(定数50床)を京都市より受託(公立民営)医療施設定数 161床。
1971年 7月 肢体不自由児通園施設「ひばり学園」(定数50名)を京都市より受託(公立民営)。肢体不自由児施設「聖ヨゼフ整肢園」通園部とする。
1975年 9月 西ドイツよりボイタ医学博士、及びセラピスト招聘。ボイタ法による「脳性運動障害に対する早期治療」の日本における第1回講習会開催。
1979年 4月 社会福祉法人「聖ヨゼフ会」を設立、認可をうける。社会福祉法人「カトリック京都司教区カリタス会」より委譲。診療科「整形外科、小児科(神経)、麻酔科」に変更。病床定数150床に縮小(肢体不自由児100床、重症心身障害児50床)。
1998年 5月 重症心身障害児(者)通園事業(B型)名称「くぬぎ」(定数5名)受託。
  10月 総合リハビリテーション施設基準取得。
1999年 10月 「京都市いきいき地域療育等支援事業」受託。
2000年 4月 重症心身障害児施設麦の穂学園病床数90床。
2001年 4月 皇太子殿下御来園。
重症心身障害児(者)通園事業「くぬぎ」A型に変更。
2003年 12月 肢体不自由児施設「聖ヨゼフ整肢園」40周年記念。
2004年 4月 「京都市立北総合養護学校紅梅分教室」開設。
2005年 10月 肢体不自由児施設「聖ヨゼフ整肢園」病床数35床(5床削減)
重症心障害児施設「麦の穂学園」90床。全体病床数125床。
一般病棟(2病棟)、療養病棟(麦の穂1病棟44床)に変更。
2006年 3月 京都市より受託していた重症心身障害児施設「京都市麦の穂学園」、肢体不自由児通園施設「京都市ひばり学園」は指定管理者制度により当法人に払下。設置者社会福祉法人「聖ヨゼフ会」となる。
  10月 自立支援法による契約制度開始。
2008年 1月 「肢体不自由児・重症心身障害児施設 聖ヨゼフ医療福祉センター」に名称変更。
2012年 4月 制度改正により
医療型障害児入所施設「聖ヨゼフ整肢園」
医療型障害児入所施設・療養介護事業所「麦の穂学園」
医療型児童発達支援事業「ひばり学園」
生活介護事業所「櫟(くぬぎ)」
2013年 4月 福祉型児童発達支援センター「ひばり学園」
2014年 2月 創立50周年式典開催
2014年 3月 特定相談支援事業「楓(かえで)」
2015年 9月 ボランティア会創立50周年