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整形外科では、脳性麻痺の手術療法・リハビリ・装具療法を中心に、先天性股関節脱臼・先天性内反足・先天性筋性斜頚・ペルテス病・その他の下肢変形(O脚・X脚・外反扁平足など)・脊椎変形等の小児整形外科疾患全般の診断・治療、および成人の一般整形外科の診療を行っています。以下に主な疾患の当院における治療方針についてご説明します。
1. 脳性麻痺
ボイタ訓練を中心としたリハビリと装具療法を行い、必要に応じて積極的に手術的治療を行っています。
- 上肢の手術:
筋緊張による変形・拘縮に対して、筋肉の緊張を和らげる手術(筋解離術)を行い、食事・書字・更衣・衛生などの日常生活動作をしやすくするようにします。
- 下肢の手術:
(1)股関節
筋緊張による脱臼・亜脱臼に対しては、筋肉の緊張を和らげる手術(筋解離術)を先ず行い、それで大半の子供さんが改善します。筋緊張だけでなく大腿骨頚部の変形や骨盤の骨の形成不全などにも原因がある場合には、二次的に大腿骨や骨盤の骨切り手術をすることもあります。
手術によって脱臼や亜脱臼が改善するだけでなく、四つ這いや歩行などの移動機能が改善することが期待できます。また下肢の手術により上肢や体幹の筋緊張も和らぐことが多く、手を使いやすくなったり、重症の
子供さんでは呼吸がしやすくなって風邪を引きにくくなったりという、副次的な効果も見られます。
(2)膝関節
股関節の手術と併せて行うことが多いですが、単独では立位や歩行時の姿勢を改善する目的で筋解離術を行います。
(3)足関節
筋緊張による尖足(爪先立ち)や内反(内返し)などの変形に対して、アキレス腱などの延長手術を行います。これにより、歩容が良くなったり、歩行能力が向上します。
2. 先天性股関節脱臼
産科・小児科・保健所の健診などで股関節の開排制限(股が開きにくい)を指摘された子供さんに対して、超音波エコー検査・レントゲン検査を行い、診断・治療を行っています。
(1)装具治療
脱臼の程度が軽い場合には、外来でリーメンビューゲル装具という、股関節を動かしながら脱臼を治してゆくバンド型の装具を装着して治療します。
(2)牽引治療
脱臼の程度が強い場合には、無理に脱臼を整復すると大腿骨頭が潰れて変形が起こることがありますので、お母さんと一緒に入院していただいて(1ヶ月間程度)、足に重錘をつけて引っ張って、ゆっくりと脱臼を整復する牽引治療(オーバーヘッド牽引法)を行っています。
(3)手術的治療
(1)(2)でほとんどの患者さんの脱臼が治りますが、整復されなかった場合や一旦は整復されても、その後の経過で骨盤や大腿骨の形成不全が起こって亜脱臼になったりした場合には、手術を行うことがあります。
3. 先天性内反足
生まれた直後から見られる足の変形で、生後できるだけ早い時期からPonseti 法という内反足変形の徒手矯正とギプス固定を行い、変形を治します。変形が強い子供さんには、アキレス腱の延長術やその他の変形解離手術を適宜組み合わせて、立位・歩行が出来るようになるまでに足底が接地するように治療計画を立てます。
4. 先天性筋性斜頚
生後20日目頃から頚部の筋肉にしこりが現れて、頚部や顔面の変形を来たす疾患です。9割以上が1歳までに自然治癒しますが、変形の残った子供さんには、2〜3歳頃に硬く緊張した筋肉を切離する手術を行います。
5. ペルテス病
何らかの原因で大腿骨頭の血流が途絶えて、そのために大腿骨頭の骨が壊死して潰れてくる疾患です。壊死した骨が吸収されて新しい骨が出来て治癒しますが、新しく出来る骨が変形の少ないきれいな形になるように治療をします。
治療方法には装具治療と手術治療があり、治療を受ける病院によって方針が違います。当院では開院以来一貫して手術は行わず、装具治療を行う方針にしていますが、早期発見・早期治療を行えば、90%以上の子供さんに良好な治療成績が得られています。
6. その他の下肢変形
O脚・X脚・外反扁平足等の変形に対して、装具治療を行っています。変形によっては自然治癒するものもありますので、基礎疾患や変形の程度を見て治療が必要かどうかを判断しています。装具治療により変形の改善が見られない子供さんには、骨切り手術などの手術療法を行います。
7. 脊椎変形
脊椎側弯症・後弯症などの変形に対して、矯正体操指導・装具治療・矯正ギプス固定を行っています。土曜日の側弯症専門外来(要予約)にて、専門医が診療を担当しています。
8. 成人の一般整形外科
一般の整形外科疾患(骨折・捻挫・五十肩・テニス肘・腱鞘炎・変形性関節症・腰痛症・神経痛など)の診断・治療も行っています。治療は投薬・注射・物療・リハビリなどの保存的治療を中心に行っており、手術的治療が必要な患者さんには、適宜信頼できる専門医をご紹介しております。
整形外科外来では、小児の患者さんについては予約診療を行っております。
整形外科外来(直通TEL 075-463-5631 午後2時〜4時30分)
で予約を取っていただくことにより、毎回同じ担当医が責任を持って診療にあたり、
また比較的待ち時間が少なく診察を受けていただくことが出来ます。
尚、ご不明な点はお気軽に整形外科外来までお問い合わせ下さい。
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